2019年06月09日
なかゆくい(^。^)y-~ ~島つながり無理やり編~中(屋形島)編
蒲江港を出港後、屋形島へ約十数分で到着
フェリーも揺れず、快適な船旅でした

屋形島はこんな感じ

周囲約3キロの小さな島です

地形図に道路が表示されていますが、車が通れるような道は海沿いのみで、2百メートルくらいなもんでしょうか
それでも動くと思われる(それほどボロい)車2台、スクーター2台ほど見かけましたが、
なんと!
すべてナンバープレートがない!

走っている軽トラを一度だけ見かけましたが、マフラー穴だらけのようなけたたましい爆音を響かせながら、荷台に漁の道具と人を載せていました
車検なんかもちろん受けてないんだろうなぁ
信号も交番もないしなぁ
ウインカーも割れてるなぁ
壊れたらどうするんだろ?
そもそもどうやってこの島まで運んだんだろ?
なんて考えながら見送りました
港の桟橋にこんな色鮮やかなものがたくさん張り付いています
棒で触ってみると柔らかいので珊瑚ではないようです
とても綺麗でした
前の夜、道の駅かまえで車中泊したせいか寝不足で、地形図には載ってませんが地蔵堂らしきところで大の字になって仮眠を取りました
その間、誰も通らないし集落内なのに人の気配すらしません
気持ち良く眠れました
その後唯一の観光地?っぽい神社へ
地形図にある厳島神社です
そういえば椎葉村にも厳島神社がありましたね
ここもひょっとして平家の落人伝説の地なのでしょうか?
厳島神社と言えば「宗像三女神」と総称される
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)
をお祀りしている神社です
海神なので島に祀られていても不思議ではありませんが
その後集落内を散策しました
沖縄同様高い石垣を巡らした家が多いようです
ですがここも廃墟が多く、過疎化は深刻なようです
ここで疑問が一つわきました
住居は台風対策か平屋が多く、主に海沿いと山沿いに並んでいます
その中央にぽっかりと開かれた学校のグランドほどの空間があります

小学校跡地と伊勢神宮(前掲地形図では厳島神社と表記)辺りの白い部分です
この島ではここら辺しか人は住んでません
この写真ではわかりずらいと思いますが、けっこう広いです
所々畑になってますが、大部分はただの草地です
なのに草はきちんと刈られています
誰かに聞きたくても、ここまで人間は1人、しかも遠くから見かけただけです
しかもこの空間、小道が不思議な模様を描くようにいく筋も通っています
墓地にも行ってみましたが、山の斜面に張り付くようにあります
私の経験上、住居などの生活拠点は平野の周辺部にあり、日当たり良く平たい一等地は畑のはずです
生活の根幹ですから
さらに一部しかない畑はほとんど網などで厳重に囲われています
これは害獣対策か?
こんな小さな島に鹿か猪でもいるのか?
などと新たな疑問もわいてきましたが、それをぶつける肝心の 人 がいません

そんなこんなで謎の広い空間を散策し終えた私は、また海岸部へ戻ってきました
綺麗な砂浜が続いています
ここでこんな石碑を見つけました
蒲江小学校屋形島分校跡
です
その昔、この島も栄え、子供たちもたくさんいて、活気があったんでしょうね
なんか切なくなりました

この島は現在人口14人
ご多分に漏れず過疎化の一途を辿っていましたが、最近島出身者が帰ってきてゲストハウスを始めたそうです
そして子供も生まれ、久し振りにスクールフェリーが復活したそうです

なんか応援したくなりますね
と、分校跡地のベンチに腰掛け波の音を聞きながら、この島の来し方行く末に思いを馳せていたら、待望の第二島人発見!

長々と先程の疑問も含めて話し込んでしまいました

で、解決した疑問点だけ書きますと
広い空間はやはり昔は全て畑だったと
ただの草地は島を離れた人の畑の跡だと
今は虫などがわかないように島人で草刈りだけはしていると
畑を厳重に囲っているのは、やはりイノシシが出ると
しかも駆除しても本土から泳いで渡ってくるそうな

それは沖縄のケラマ鹿に匹敵するくらい貴重な生態では?
別話として、先日、日本食研の社長が社員をつれて社員旅行でこの島を訪れて大変気に入り、永住したいと言っていたそうな
挨拶をして別れようとしたら、その第二島人(おばあさん)は慌てて家からこんな物を持ってきて私にくれました

手作りの毬です
人の情けが身に染みます

その後、港に戻りましたが、午後の深島行きフェリーにはまだ少し時間があったので港を散策

港内でも海底がハッキリ見えるくらい綺麗でしたが、漁具などの廃棄物もハッキリ見えてしまっているのが残念でした

私の在所も漁師町ですが、概して漁師さんというのはそういう点に無頓着なのが残念です
港の先の小さな浜でこんなものたくさん見つけました
緋扇貝です
ひおうぎ貝は屋形島の特産品です
紫色は珍しいそうで、全体の一割程度だそうです
そんな貝殻を女子高生のように大事に集めてリュックにしまい、次の深島行きに乗り込んだのでした
~つづく~
Posted by 三線男 at 00:52│Comments(0)